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2020年11月2日現在、この記事は完全に賞味期限切れの古い記事です。昨今のLinuxディストリではこの方法は使えないでしょう。しかし、何らかな事情で古いFedoraを使う場合や古い他のLinuxディストリで使えるものがある可能性があるので一応のこしておきます。

しかし、ほとんどの方がこの情報は古くて参考にならないと思います。現在のLinuxではカーネルがドライバを持っていてKMSにより自動でドライバが適用されて、高解像度なものが見えるとおもわれます。
うまくいかないという可能性があるものとしては、NVIDIAのGeForceシリーズがチラツキなどにより表示が乱れる事があると思います。そのケースとしては、筆者がGeForceなカードを持っていないのでこちらのサイトでは扱っていないので、他を当たってください。




古い情報での案内




私のこのリナックスblogの記事で一番アクセスの多い記事が、
画面ディスプレイの解像度1024×768に変えよう。 on Fedora Coreです。
やはり、解像度の変更は難しい。

特に最近は、今時のLinuxの画面ディスプレイの解像度の変更 for Fedora 12 13 14 and Ubuntu 10.10 10.04 9.10でも、触れたように画面の解像度はカーネルのドライバの開発進行度によるようです。

ですが、Maxの画面解像度に変更できる方法が分かりましたので報告♡
ただし、この方法を用いた場合はcompizGNOME-Shellなどの3Dデスクトップ機能は使えませんのでご注意を。

手順としては、


  1. system-config-displayのインストール

  2. vesaの選択

  3. nomodesetで起動





system-config-displayのインストール





Fedora 14には、system-config-displayが入っていません。Fedora 14のリリースまでに間に合わなかったようです。ですが、非公式ながら以下からダウンロードできます。Fedora 13より前であれば、



yum install system-config-display


でインストールできます。
Fedora14をお使いであれば、http://koji.fedoraproject.org/koji/packageinfo?packageID=264から最新のsystem-config-displayをダウンロードします。(32bitか64bitか注意して)
Firefoxでダウンロードした場合は、そのままパッケージマネージャで開くか尋ねられるので、そのままインストールします。




vesaの選択





Fedora 10ぐらいからxorg.confなしに自動で画面解像度を設定します。ドライバも自動で選択されます。ですが、そのドライバでは十分高い画面解像度が得られるとは限らないのが現状です。その場合、VESA(ビデオ周辺機器に関する業界標準化団体)が提供するドライバを使いましょう。
GNOMEデスクトップの[システム]→[管理]→[ディスプレイ]でsystem-config-displayを起動します。

Screenshot-ディスプレイ設定

[ハードウェア]を選択します。
Screenshot-ディスプレイ設定-1-hardware

[ビデオカード]の[設定]を選択します。
Screenshot-ディスプレイ設定-2-config-video-card

[vesa - Generic VESA-compliant video cards]を選択します。
Screenshot-3-ビデオカード


[OK]を押して、/etc/X11/xorg.confを設定しました。Xサーバーを再起動してください。と言われたら設定終了です。




私の環境での/etc/X11/xorg.confを公開して置きます。



# Xorg configuration created by system-config-display

Section "ServerLayout"
Identifier "single head configuration"
Screen 0 "Screen0" 0 0
InputDevice "Keyboard0" "CoreKeyboard"
EndSection

Section "InputDevice"

# keyboard added by system-config-display
Identifier "Keyboard0"
Driver "kbd"
Option "XkbModel" "jp106"
Option "XkbLayout" "jp"
EndSection

Section "Device"
Identifier "Videocard0"
Driver "vesa"
EndSection

Section "Screen"
Identifier "Screen0"
Device "Videocard0"
DefaultDepth 24
SubSection "Display"
Viewport 0 0
Depth 24
EndSubSection
EndSection




nomodesetで起動




コマンド、su -c "init 3 && init 5"でXサーバーを再起動できますが、3Dデスクトップ機能を持ったディスプレイでは、kmsカーネルモードセッティングの機能が働き、画面がぐちゃぐちゃに表示されます。ですので、このカーネルモードセッティングをOFFにしましょう。
それには、/etc/grub.confkernelの行の最後に半角スペースを空けて、nomodesetと入力してください。
例として2011年 1月 29日 土曜日 12:01:20 JST現在の/etc/grub.conf設定状況を表示しておきます。



title Fedora (2.6.35.10-74.fc14.i686)
root (hd0,1)
kernel /vmlinuz-2.6.35.10-74.fc14.i686 ro root=/dev/mapper/VolGroup-lv_root rd_LVM_LV=VolGroup/lv_root rd_LVM_LV=VolGroup/lv_swap rd_NO_LUKS rd_NO_MD rd_NO_DM LANG=ja_JP.UTF-8 KEYBOARDTYPE=pc KEYTABLE=jp106 rhgb quiet nomodeset
initrd /initramfs-2.6.35.10-74.fc14.i686.img


実際は、カーネルのバージョン、パーティションの設定などでカーネルの起動オプションが異なるので注意してください。基本的には、kernelの行末にnomodesetを追加するだけで良いはずです。

後は、再起動してみて下さい!!
どうでしょうか?うまく高解像度になったでしょうか?
うまく行かない場合は、コメント、つぶやきへなど気軽に質問してくださいな♪




参考:
今からはじめるLinux (日経BPパソコンベストムック)
Linuxでなんでも復活させる本 (日経BPパソコンベストムック)