LaTeXでsvg画像ファイルを取り込む方法を何件か投稿しましたが、とても簡単になりました。texlive環境とInkscapeをインストールし、pdflatexやlualatexなどのモダンなコンパイラでなくてもptex2pdf(platexやuplatex)でもコンパイル出来ますし、--shell-escapeなどの特別なオプションもいりません。
パッケージインストール
必要なパッケージをインストールします。TeXLiveは容量がデカくなりますが、必要なものが一気に入るので丸ごとインストールがお勧めです。
sudo dnf install texlive-scheme-full sudo dnf install inkscape
サンプル
\usepackage{svg}と\includesvg{imagename.svg}が必要なだけです。作業する前にお好きなディレクトリに移動しておいてください。
svg画像ファイル準備
画像ファイルを準備します。GNOMEデスクトップ環境なら、以下のようにして端末アプリの画像が取得出来ます。
cp /usr/share/icons/hicolor/scalable/apps/org.gnome.Terminal.svg term.svg
ソースコード
実際のサンプルコードをのせておきます。
\documentclass[dvipdfmx]{jsarticle} \usepackage[dvipdfmx]{graphicx} \usepackage{svg} \begin{document} terminal svg dvipdfmx.cfgなし --shell-escpe無し。 \begin{figure} \centering \includesvg[scale=0.5]{term.svg} \caption{svg image} \end{figure}
コンパイル
そして、以下のようにコマンドするだけです。
ptex2pdf filename.tex
まとめ
TeXLive2020でのsvg画像ファイルの取扱いについて現状を書きました。コンパイラも問わなくなったし、特別なオプションも要らなくなりました。svgパッケージが2.02kとアップデートされた成果だと思いますが、これでsvg画像ファイルの扱いが楽になったのではないかと思います。