前置き
Fedora 33が10月27日(火)にリリースされました。Ubuntuに遅れること数日で、UbuntuではなくFedoraを選ぶ方が少しでもいたら良いなあ。
viへの変更方法
Fedora 33の新機能を紹介したいですが、この記事ではまずはデフォルトエディタがnanoに変更されています。そのデフォルトエディタをnanoから従来のVi(Vim)に戻す方法を書いておきます。.bashrcか.bash_profileに
export EDITOR="/usr/bin/vi"
Vimに設定するなら、
export EDITOR="/usr/bin/vim"
と書いておけばOKです。
解説
この方法の解説を少しすると、EDITORは環境変数でデフォルトエディタ用の変数です。vi以外のエディタを指定することも出来ますが、GeditなどのGUIにするとCUI画面で使えなくなることがあるので指定しない方が良いでしょう。EDITORをセットするとgit commitした時やvisudoした時に編集するエディタが自動で起動出来るようになります。
nanoに指定している仕組み
デフォルトエディタをnanoに指定している仕組みを探ります。Fedora公式のFedora wikiでのFedora33新機能の Make nano the default editor - fedora wikiに書いてありますが、nano-default-editorパッケージをFedora33のインストール時にインストールする事で実装しています。
このパッケージの中身を
rpm -ql nano-default-editor
してファイルリストを見てみると、
/etc/profile.d /etc/profile.d/nano-default-editor.csh /etc/profile.d/nano-default-editor.sh /usr/share/fish/vendor_conf.d /usr/share/fish/vendor_conf.d/nano-default-editor.fish
と表示され、/etc/profile.dにsh用とcsh用のファイルがあり、/usr/share/fish/vendor_conf.dにfish用の設定があります。Fedoraデフォルトで特に設定していなければ、CUIのシェルはbashでshファイルが適応されます。GNOME端末やコンソールなどのCUIでは、bashは.bash_profileと.bashrcなどがbashの個人設定ファイルとして読まれますが、これらの前に/etc/profile.d/以下が読まれるようになっています。そして、このnano-default-editor.shのファイルの中に以下のように書かれています。
# Ensure GNU nano is set as EDITOR if it isn't already set if [ -z "$EDITOR" ]; then export EDITOR="/usr/bin/nano" fi
#で始まる行はコメントで無視される行で、if...fiで囲まれるているところで環境変数EDITORが何も設定されていなければ、nanoに設定すると書かれています。単純な仕組みですね。この仕組みなので、viにしたければ.bash_profileか.bashrcにexport EDITOR=viにすればいいですよと上記で書きました。
終わりに
本当はFedora33の新機能たっぷり書くはずでしたが、割と重大な変更と思い、ひとまずはデフォルトエディタについて書かせていただきました。viよりもnanoのがユーザーフレンドリーなのでという変更点なはずですが、nanoも難しいんですよね。microの方がWindowsのショートカットキーに似ているので、こちらの方が良いような気もします。
コメント
コメント一覧 (1)
10年ぶりの出来だというワインは9年分損している様
いつもコメントありがとうございます。
UbuntuのFirefoxはメモリーリークでもあるのでしょうか?どのブラウザもどんどんメモリを食うようになってきたので、メモリは16GB欲しい時代です…
Zramが効いてるということですか?
いやいや、Fedoraの新機能いち早く情報掴んでらっしゃったし、素人じゃないですよ。いつもコメントで、こちらの方が勉強させてもらってます。
けんけん
がしました