Fedora 12になって、
色々と不安定な事が多くなりました。
特に私の環境では、
ndiswrapperというNDISというMicrosoft社が定めたネットワークドライバ
をLinuxで扱うためのモジュールを組み込んでいます。
このような場合、
従来の方法ではモジュールをインストールするだけで
安定して高速に無線LANの接続ができました。
しかし、Fedora 12での無線LANの接続が異常に遅くなりました。

ですが、initramfsをdracutを用いることで安定に、
そして高速に無線LANを接続することが可能になりました。

ndiswrapperだけでなくnvidiaのドライバモジュール
kmod-nvidiaを使った場合にも恐らく有効でしょう。

また、何故かcompiz-fusionも安定して動作するようになりました。

とりあえず、なんだか不安定だなと思ったら以下のコマンドを
実行してみてください。


$ su
(パスワード)
# cd /boot
# cp initramfs-2.6.31.9-174.fc12.i686.PAE.img initramfs-2.6.31.9-174.fc12.i686.PAE.img.orig
# dracut --force initramfs-2.6.31.9-174.fc12.i686.PAE.img 2.6.31.9-174.fc12.i686.PAE
# reboot


上記のようにコマンドを実行してください。

概要としては、/bootディレクトリに移動して、
initramfsをdracutで作り直したときに起動しなくなっては困るので、
initramfsの元ファイルをコピーします。
そして、dracut--forceオプションを付けて実行します。
ただし、ファイル名は、お使いのバージョンに合わせてください。
ファイル名の入力を間違わないようにするために、
initramfsまで入力したら、
[tab]キーを何回か押しながら、ファイル名の補完をすると間違いの確率が
減るでしょう。